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【風の中でアイヌの女神に会った 2014.4】

手違いで北海道へ行った。(なぜ手違いなのかは、長くなるので端折る)。

上天気で迎えてくれた残雪の羅臼岳は雄大で懐深く、その美しい姿にすっかり魅せられてしまった♪
知床半島にある羅臼岳からは、右を見ても左を見ても海。国後島なんかすぐそこにあって・・・これはかなり新鮮だった。
しかもこの日は沖に離れていた流氷が戻ってきて、海上に美しい渦を描いて・・・これが私の人生初の流氷との出会い、感無量。
風の中で、アイヌの女神に会った。

滞在した小さな山小屋の前の広場から見上げる夜空はそれはそれは美しく、木々のシルエット越しに瞬く星々はまるでイルミネーション。
まるで贈り物のような素晴らしい星空を夢心地で延々と眺めていたら、小屋の中から「おお〜い、あんまり長い間外に居るなら、熊スプレー持ってけよ〜」と声がかかり、現実に戻る(笑)。
(知床半島のヒグマ密度は半端ないそうで。)

同じく上天気の翌日は、羅臼岳に相対する天頂山に登り、再び美しい羅臼岳と流氷の海を堪能♪♪

雨の移動日は阿寒の森と湖をかすって、次は大雪の旭岳へ。
天気予報はよくなかったはずなのに、あれよあれよという間に晴れていき、登る頃には素晴らしい天気に。
山頂からは昨秋に歩いた黒岳方面、そしてトムラウシも美しく見えた。
おまけにその翌日には、どこにあるかさえよくわかっていなかった十勝岳にも登ってしまった。十勝連峰へ向かう道すがらの風景は、かなりの私好み〜♪だった。

GWの北海道なんて北アルプスと同じで大抵半分は冬の嵐がもどるのに、なぜか今回山に入る日はいい天気ばかりで、案内してくれた知人ガイドがこんなこと珍しいと驚いていた。
(それはね、アイヌの女神が歓迎してくれたから☆)
彼のおかげ?でいろいろあって、かなりの珍道中となったのだけれど、また彼のおかげでこの時期にこれだけの山々を巡れたのでした。
感謝。

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